2007年1月6日、渋谷ユーロスペースにて『シルバー假面』の 舞台挨拶があり、ひし美ゆり子さんと脚本の中野貴雄氏のトークショー が行われました。司会はジュネオンのプロデューサー森遊机氏、花束 贈呈の特別出演はシノレバー仮面さんです。


 本作品は実相寺昭雄監督の遺作であり、先ずは監督とのエピソード が語られました。中野氏はワンフェスで一緒にフィギアを買いに行っ たり、エロスの世界での造詣が深いことから知り合いになった事、また 実際の撮影ではこうと思ったカットに対しては妥協のない厳しい姿勢 で臨まれたということを語って頂きました。ひし美さんは、セブンの 撮影以降お会いする機会が全く無く、本作品の初号試写にてやっと 会うことが出来たことがとっても嬉しかった事を語ってもらいました。



 本作のオファーがあった時・・・
 ひし美さん「こんな権威のある博士の役は出来ないから、飲み屋の 女将さんか、バーのママだったらっていいけど、博士はカンベン って言ったら、そう言う感じの博士でもいいですよって言われて・・」
 中野氏「あれは服部監督是非にという事だったんです。余りにも色 が無い。こういうやわらかい感じが欲しかったんじゃないでしょうか」
 森氏「最初、開口一番断られて、なんか愛想のいい博士だったら いいとのお話だったんですがと監督に言ったら、『全然構わない、博士 というものは元々変な人が多いんで』ということでやっと出演が決まり ました」



 ノイズ音・・・
 ご覧になった方は聞き取れたでしょうか?ひし美さんの出演シーン で、ちょっとノイズが入っていることを。その真相は・・・ピンマイク が拾ったひし美さんのハートの音であったことが、この場で披露されました。 ひし美さんも知らなかったことだったようです。難しい言葉を必死で 言おうとしてドキドキしているひし美さんらしいエピソードですね。



 こんな感じで、思い出話や製作秘話を交えながらのトークショーは 終了しました。次回作への期待を込めながら・・・

 OK, es ist das Heben vom Vorhang!